定期点検は、道路橋の各部材の状態を把握、診断し、当該道路橋に必要な措置を特定するために必要な情報を得るためのものであり、
安全で円滑な交通の確保、沿道や第三者への被害の防止を図るため等の橋梁に係る維持管理を適切に行うために必要な情報を得ることを目的に実施する。
定期点検では、損傷状況の把握及び対策区分の判定を行い、これらに基づき部材単位での健全性の診断及び道路橋毎の健全性の診断を行い、これらの結果の記録を行う。
定期点検では、対象橋梁毎に必要な情報が得られるよう、点検する部位、部材に応じて、適切な項目(損傷の種類)に対して点検を実施しなければならない。
【上部構造】
主桁
床版
【下部構造、支承部】
橋台
支承本体
【路上、排水施設、点検施設、添加物、袖擁壁】
防護柵
排水ます
【上部構造の変状例】
床版の剥離・鉄筋露出
【上部構造の変状例】
床版の漏水・遊離石灰
【下部構造の変状例】
橋台のひびわれ
【路上の変状例】
防護柵の腐食
部材単位及び道路橋毎の診断
定期点検では、部材単位及び橋単位での健全性の診断を行う。
定期点検で行った損傷についての点検結果は、適切な方法で記録し、蓄積しておかなければならない
【点検調書】
その 1 橋梁の諸元と総合検査結果
その 2 径間別一般図
その 3 現地状況写真
その 4 要素番号図及び部材番号図
その 5 損傷図
その 6 損傷写真
その 7 損傷程度の評価記入表(主要部材)
その 8 損傷程度の評価記入表(点検調書(その7)に記載以外の部材)
その 9 損傷程度の評価結果総括
その10 対策区分判定結果(主要部材)
その11 対策区分判定結果(点検調書(その10)に記載以外の部材)